日本が生んだ世界に誇る大特撮映画ゴジラ。
その「ゴジラ」の第1作が1954年(昭和29年)11月3日に公開されました。
それにちなみ11月3日が「ゴジラの日」となっています。
映画『ゴジラ』第一作は、核実験の衝撃で海底に眠る巨大怪獣のゴジラが目を覚まし、日本にやって来て口から放射能を吐きながら町を壊し暴れまわるというストーリーです。
(ゴジラの時代背景)
映画ゴジラが公開されたのは1954年、昭和29年。
当時は、広島・長崎に原爆が投下されてまだ10年も経過しておらず、
戦争の傷跡から徐々に立ち直りつつあった頃です。
また太平洋のビキニ環礁では米軍が何度も核実験を繰り返していました。
ちょうど映画が公開された年の3月には、マーシャル諸島近海で漁をしていた
第五福竜丸が、アメリカのビキニ環礁での水爆実験に巻き込まれ乗組員が
被曝しています。
そのため「ゴジラ」という映画には、核の恐怖が全面に描かれています。
首相は吉田茂内閣の時代で、世界最高の美女といわれたマリリンモンローが来日。
しかし、テレビは大変高価で庶民は買うことが出来ず街頭テレビに群がり、
プロレス、ボクシング、野球に熱狂していました。
庶民の娯楽はラジオと映画という時代でした。
そういう社会背景の中で作られた映画が、「ゴジラ」。
当時のポスターには「水爆大怪獣映画」「死の放射能を発する 世紀の大怪獣」と
書かれていました。
(着ぐるみ怪獣映画)
これまで「キングコング」など怪獣映画はありましたが、ほとんどが人形をコマ撮りし、それをつないで動かすという撮影方法でした。しかし、ゴジラは着ぐるみに人間が入りミニチュア模型で作った光景の中で暴れるという方法で表現していました。
ゴジラは封切りと共に爆発的な人気となり、観客動員数が961万人、すなわち当時の
人口から考えると日本の赤ちゃんから老人までの10人に1人が見た計算になります。
(ゴジラシリーズ)
ゴジラは、第一作が大人気となり、その後、海外でも上映され、これまた大人気。
ゴジラは何度も作られ「昭和ゴジラシリーズ」「平成ゴジラシリーズ」「ミレニアムシリーズ」と続きます。
おっさんの子供の頃は、夏休みや冬休みになると「東宝チャンピオンまつり」と称してゴジラ映画のほか何本かの映画を一挙に上映していました。
よく放課後の校門で映画の割引券を配っていたのを思い出します。
そして、おっさんは小学生の頃、家族に連れられて何度も東宝にゴジラを見に
行きました。
最初のゴジラは街を破壊する極悪狂暴怪獣でしたが、次第に地球を守る怪獣になりました。またモスラ、ラドン、キングギドラなどのわき役怪獣もいました。
アメリカ映画のキングコングと戦う映画「ゴジラ対キングコング」という
日米怪獣夢の対決も起きています。
(東京にゴジラに会える)
そのゴジラは今、東京で、その姿を見ることができます。
【目撃地① 新宿歌舞伎町】
JR新宿駅東口から歩くこと5分。新宿歌舞伎町のビル街に顔を出すゴジラが!!!
このゴジラが顔を出しているビルは、かつて新宿コマ劇場があった場所で、
現在は、ホテルグレイスリー新宿になっています。
8階にはフロントがあり、エレベーターを降りてフロントに向かう廊下には、
今までのゴジラ映画の全ポスターが飾られていて、非常にたまりません。
フロントを抜けテラスに行くと、先ほどビルの谷間から顔を出していたゴジラを間近で見ることが出来ます。
このテラスは宿泊者かテラスにある喫茶店利用者しか入れません。入室を確認する警備員もちゃんといます。
ちなみにフロントの対応はとても親切で優しく丁寧で、全く文句ありません。
このホテルには「ゴジラルーム」や部屋の窓からゴジラを眺めることが出来る
「ゴジラビュールーム」なるものがあります。
(関連のHP)
<<行き方>>
JR新宿駅東口から歌舞伎町方面に徒歩5分程度
住所:新宿区歌舞伎町1-19-1
ホテルグレイスリー新宿 03-6833-1111
【目撃地② 日比谷シャンテ】
ショッピングモール「日比谷シャンテ」の前にはゴジラの像があります。これは、2016年公開の映画『シン・ゴジラ』に登場したゴジラをイメージした新しいゴジラ像です。
<<行き方>>
JR山手線「有楽町駅」日比谷口より徒歩5分
今回紹介した2箇所のゴジラは、いずれも都内の中心地にあり、しかも駅から歩いていける距離なので、時間が出来たとき、あるいは上京したときに時間的余裕が出来ましたら、ちょっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか?インスタ映えにも話の種になりますよ。
・・・ということで11月3日は
ゴジラの日です。