2021年(令和3年)7月23日から東京五輪が始まっています。
さて、日本人の五輪初金メダルはいつだったのか振り返ってみます。
(アムステルダム五輪で日本初の金メダル)
それは、1928年(昭和3年)にオランダのアムステルダムで行われた五輪です。
8月2日、陸上三段跳びに出場した織田幹雄が優勝し、日本人初の五輪での金メダルの獲得となりました。
アムステルダム大会は1928年(昭和3年)の7月28日から8月12日まで開催され、46ヶ国から2694人の選手が参加し16競技119種目が実施されました。
日本は五輪に4度目の出場で、陸上、水泳など6競技に43選手(うち女子1)が出場しました。その結果、金2、銀2、銅1のメダルを獲得しました。
(日本初の五輪金メダルは三段跳び)
この大会で日本人初の金メダリストとなった陸上三段跳びの織田幹雄は、早稲田大学
競争部在籍の学生で前回のパリ大会では6位でした。
8月2日、小雨模様の中で行われた陸上競技・三段跳びで、織田は、2回目に15メートル21を跳び、米国のケーシーを4センチ抑えて優勝しました。
三段跳びでの優勝!
これは日本人初の金メダルで、かつ個人としてもアジア人初の金メダル獲得となりました。
(予想外の日本人金メダル獲得での表彰式のドタバタ)
この競技では、日本人の優勝を予想してなく、表彰式では日章旗が準備できませんでした。
そのため、織田が自ら持参した勝者の体を包むために持っていた日章旗、しかも他の国旗の4倍の大きさという大型の日章旗を掲揚しました。
また君が代も、途中の「さざれ石の」の部分から流れるという、誠になさけないセレモニーとなりました。
それだけ、日本人選手の優勝はノーマーク、想定外の出来事でした。
(この年の出来事)
日本人が五輪で初めて金メダルを獲得した1928年(昭和3年)。
この年の1月、NHKで相撲の実況放送始まりました。
6月には満州某重大事件といわれた張作霖爆破事件が起きています。
そして翌年1929年(昭和4年)10月にはアメリカで株価の大下落が起きます。
この下落は、世界中を巻き込んで世界恐慌となり日本経済は危機的な状況になります。
8月2日は、日本人初の五輪金メダリストが誕生した日です