夏の夕暮れの神社の境内に浮かび上がる ぼんぼりの灯り・・。
幻想的な空間を醸しだしています。
福岡市にある護国神社で、2021年(令和3年)8月16日(月)に行われた「みたままつり」です。
「みたままつり」は全国の護国神社で行われていますが、福岡県の護国神社では
ちょうどお盆の時期にあたる毎年8月13日から16日の4日間行われています。
おっさんは2021年(令和3年)8月16日(月)の夕方6時半過ぎにタイミングよく福岡市中央区にある福岡縣護国神社付近を通ったので、みたままつりを見てきました。
みたままつり・・・。
境内に飾られたぼんぼりが綺麗です。
期間中は、福岡縣護国神社の広い境内が約6,000灯のぼんぼりで埋めつくされます。
(ぼんぼりを寄進した団体)
ぼんぼりの多くは、戦没者の遺族や関係者からの献灯です。
よーく見るとぼんぼりには、「英霊感謝」の文字と一緒に「陸士」や「遺族連合会」、「甲飛(甲種飛行予科練習生)」「偕行会」の文字があるのがわかります。
さらに・・。
ガ島会も!!
ガ島は太平洋に浮かぶイギリス領ソロモン諸島のガダルカナル島の事。
この島で、太平洋戦争中の1942年(昭和17年)8月から翌年2月まで、日本陸軍とアメリカ軍が激しい戦闘を行います。
日本軍の陸上作戦は、補給不足で困難を極め、兵士の多くが玉砕しています。
ガ島に上陸した3万人余のうち戦死・病死・餓死者は約2万5千人に上ったという記録があります。このうち、福岡歩兵第124連隊の将兵3,179名が犠牲になっています。
ガダルカナル島はガ島と呼ばれ、食糧難で多数の餓死者を出したことから「餓島」と言う字があてられていました。
ぼんぼりは、遺族以外でも先祖や先人への感謝や敬意の気持ちを込めて、誰でも献灯することができます。
夕暮れにズラリと並んだぼんぼり。。。圧巻です。
(コロナで小規模)
例年、みたままつりでは、出店や屋台、移動販売車も出店し、お祭りムード満載と
なるのですが、今はコロナ禍。
・・ということで出店もなく、それが逆に夏の夜の中に静けさを産んで、実に厳かでした。
境内には特攻の碑もありました。
おっさんは、6千のぼんぼりに照らされた福岡縣護国神社で、祖国のために亡くなられた方、犠牲になられた、命を捧げて頂いた先輩方に対し、
感謝と追悼と鎮魂と慰霊を捧げてきました。
(福岡縣護国神社とは)
みたままつりが行われた福岡縣護国神社は1868年(明治元年)に、福岡藩主の黒田長知など県内の旧藩主等が、明治維新の際に命を落とした人々を顕彰しようと招魂社を設立し、祭祀をおこなったのが始まりです。
現在の地はかつて福岡城外練兵場があった場所で1943年(昭和18年)4月30日に鎮座し県内にあった他の神社と統合合併し「福岡縣護国神社」となります。
境内は広く、3000本の献木が生い茂って森になっています。
この神社のシンボルの1つは高さ13メートルの柱の直径160cmの木製の大鳥居です。
台湾から切り出されたヒノキでできています。
この巨木は、大きすぎて当時の車で運ぶ事がむつかしいための、児童がコロにかけて
綱引きの要領でひっぱって運びました。
この神社には明治維新から太平洋戦争までの約13万柱の英霊が祀ってあり、この数は
【福岡縣護国神社公式HPに記載された みたままつり】
<<みたままつりの会場:福岡縣護国神社に行くには>>
<地下鉄>
七隈線六本松駅より徒歩7分
空港線大濠公園駅より徒歩15分
住所:福岡県福岡市中央区六本松1-1-1
TEL.092-741-2555
受付時間: 9:00~17:00
境内いっぱいに灯された六千灯余りのぼんぼりが、
夏の夜空を明るく照らし、
幻想的な空間の中を作り出しています。
夏ですねええ~お盆ですねええ~