現在宮崎空港があるこの場所は、太平洋戦争中は海軍の赤江飛行場がありました。
この周辺には今も当時使用した掩体壕(中攻用・小型機用)およびその関連施設が
残っていて見ることができます。
赤江飛行場のように、1つの地域に大小の掩体壕が数多く集まって残っているのは
全国的に珍しいそうです。
そこで今回は 本郷地区にある中攻用の掩体壕を紹介します。
本郷地区には下の写真のように住宅地の中に4か所中攻用の掩体壕が点在しています。
宮崎県の資料を基に、 写真右の壕から、1号基と番号を付けています。
(1基は一般公開開始)
本郷地区にある4基の中攻用掩体壕は、まず、現地に行くとその大きさに驚きます。
大きいんですよ!!
下の写真は、一般公開されている掩体壕・3号基です。
写真左下に車が止めてありますが、この車の大きさと比較すると掩体壕の大きさが
わかると思います。
大きいには訳があります。
この掩体壕には、中型爆撃機の「銀河」や「飛龍」などを格納していたと思われます。
現地案内板には、格納されていたと思われる機体が紹介されていました。
この掩体壕は、コンクリート製で、横幅最大約28メートル、奥行き約23メートル、
高さ約6・5メートルです。
宮崎市は、その1基を購入し、2021年(令和3年)7月31日から一般公開を始めています。ここは見学者用の駐車場などが整備されています。
(隣の2号基)
隣にも大きな掩体壕がありました。2号基です。
ここは私有地ですが、今回案内をしてくれた郷土史家のお友達と言うことで、外から
見させてもらいました。
コンクリートの分厚さから、しっかりと 頑丈に作られているのがわかります。
この掩体壕がある宮崎空港近くには、戦闘機用の掩体壕も残っています。
【小型機用掩体壕について書いたブログはココ】
さらにその近くには関連施設と思われる当時の物が残っています。
【関連施設について書いたブログはココ】
<<本郷地区掩体壕への行き方>>
車で行きましょう
住所:宮崎市本郷南方5468ー82
目印は3号基の左隣にある「この気なんの気デイサービスセンター」です。
この掩体壕、バカでかいスケールです。
特に3号基は一般公開されていますし、駐車場も綺麗に整備されています。
是非足を運んで下さい。