日刊  おっさんの人生これから大逆転だぜえ!(日本史+史跡+旅情報)

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実に雅で風流な小倉城庭園

小倉城のすぐ近くにある小倉城庭園、
江戸時代の雰囲気が残る雅な庭園です。

 

下屋敷跡を復元)

小倉城庭園は、小倉城主・小笠原氏の下屋敷跡地に、1998年(平成10年)9月にオープンしました。

この庭園は、小笠原氏の別邸であった下屋敷(御遊所)跡を復元した大名の庭園と江戸時代の武家の書院を再現しています。

下の写真は小倉城の5階にある展望室から見た小倉城庭園です。

武家の書院)

書院は、日本の伝統的な建築様式である書院造りの建築物です。

「上段の間」「一の間」「二の間」「取次の間」などからなり、18帖の「一の間」と「二の間」は襖と欄間で仕切られ独立した座敷として使用することができます。


(庭園)
小倉城庭園は小倉藩主の下屋敷跡に再現された庭園で、池を巡りながらさまざまな景観が楽しめる「池泉回遊式」庭園です。池面が周囲よりかなり低い、いわゆる「のぞき池」となっています。

池泉(心字池)は、1798年に藩主・小笠原忠苗により作られたものですが、長州征伐で小倉城が焼失したときにはこの池と石組だけが残りました。後日、その遺構をそのまま活かして復元されたそうです。

お座敷からは小倉城天守閣や池泉回遊式庭園を望むことができます。

 

(浮見の庭)

ここは「浮見の庭」とも呼ばれ、書院の広縁から庭全体を見渡すことができます。

写真では表現できないのが残念ですが、書院から見る庭の景色が凄くよろしいです!


(様々な歴史を見てきた庭園)

小倉城庭園の歴史は古く、スタートは江戸幕府が開かれる1年前の1602年、松井康之が主君・細川忠興とともに中津藩から小倉藩に移ったときです。
その時に、この場所に屋敷が建てられました。
1632年には、細川氏のあとを継いで小笠原忠真が入国します。
小笠原氏が小倉藩を治めていた初期には、宮本武蔵の子・宮本伊織などが屋敷を分けて住んだとされています。
小笠原忠苗の時代には、和歌や茶道などを楽しむ下屋敷が完成します。天守の下にあったことから「御下屋敷(おしたやしき)」と呼ばれていました。
しかし、御下屋敷は、幕末の1866年の第二次長州征討で焼失してしまいます。
このように長年にわたり、この場所には時代ごとに様々な建築物が建てられてきました。そして建物は、そのつど変わっても、庭園があった場所は、ほぼ同じ位置に残されていたと考えられています。

<<小倉城庭園への行き方>>

小倉駅から徒歩で15分 西小倉駅から徒歩で10分
住所:福岡県北九州市小倉北区城内1番2号

開園:09:00~17:00 11月~3月
開園:09:00~18:00 4月~10月

一般 : 300円(税込)

中・高校生 : 150円(税込)

小学生 : 100円(税込)

 

小倉城庭園は、小倉城のそばにある小さな庭園です。
ビルに囲まれた都心にありながら、
江戸時代の雰囲気を感じることができる
実に上品で雅で風流な庭園です。