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乗ってみた!平成筑豊鉄道の観光列車「ことこと列車」!② 平成筑豊鉄道「こととこ列車」乗車レポート 後編(出発!料理と見どころ紹介)


2023年(令和5年)7月17日(月:祝)
福岡県の直方から行橋まで走る
平成筑豊鉄道の観光列車「ことこと列車」に
乗ってみました。
今回は、
「ことこと列車」の乗車レポート第二弾として、
料理と見どころを紹介

 

*2022年(令和5年)7月時点の情報を基に
作成しています

 

平成筑豊鉄道の「ことこと列車」とは・・)

平成筑豊鉄道は、日本の近代化を支えた石炭の産地の福岡県・筑豊で石炭を運んだ旧JRの線路を引き継ぎ1989年(平成元年)10月1日に開業した第3セクターの鉄道会社です。
その平成筑豊会社が、2019年《平成31年)3月21日に開始した、土日祝に1日1回、運行する観光列車が「ことこと列車」です。
筑豊エリアの景色を眺めながら美味しい料理がいただける遊覧列車です。
料金は大人・子供共通で税込み17,800円(アルコール代金別)です。

 

それでは、2023年(令和5年)7月17日(月・祝)の
平成筑豊鉄道「ことこと列車」の
乗車体験レポート、出発進行!!

 

(旅のスタートは直方駅
福岡県の筑豊エリアの景色を眺めながら美味しい料理がいただける平成筑豊鉄道の観光列車「ことこと列車」は、11時32分に直方駅を出発します。

平成筑豊鉄道観光列車の「ことこと列車」の豪華な車内は、こちらに紹介していますので、下をクリックして御覧下さい👇

(いざ、出発!)

今回のルートです👇

11:32直方駅を発車!

 

【11:32直方→12:01田川伊田駅→12:35直方駅

11時32分、今から3時間余りの列車の旅が始まりました。
なお、各車両には2名の客室乗務員がいて、料理を運んでくれたり、その料理のサービスをしてくれたり、凄く親切でした。


(流れる歌にもちゃんと理由が・・)
ことこと列車は、時速15~40kmで約3時間半の旅ですが、それぞれの駅にちなんだ音楽が電車内に流れます。
例えば、飯塚生まれ田川育ちの井上陽水の「少年時代」、みやこ町出身永井龍雲の「道標ない旅」、赤村出身の仁支峰子の「あなたにあげる」、山崎ハコが歌う映画「青春の門」のテーマ曲「織江の唄」などです。
金田駅近くでは、平尾昌晃&畑中葉子の♪カナダからの手紙 が流れます。これは金田とカナダが似ているという理由からです。
下が車内BGMリスト表です。拡大して御覧下さい。

 

(飲み物の転倒防止対策も)

電車が動き出し、さっそくビールを注文。この下のシートは列車の揺れで飲み物が転倒しないよう、滑り止め加工がされています。有難い!!

メニューの裏は、ドリンク類(追加料金で購入)

 

(観光名所に差し掛かると・・)

「ことこと列車」は、各名所に差し掛かるとスピードを落とし、あるいは停車し、見やすいように配慮をしたうえで、さらに車内放送で説明をしてくれます。
まず見えるのは「福智山」。標高901mのまちのシンボルで年間20万人が登山する人気の山だそうです。

 

(食事)

11:46車内放送で今回の料理の説明がありました。
今回の料理は全部で5種類。料理は地元の食材を使っていて時期によって変わるそうです。

 

(11:45 一品目 ことことBOX)

まず最初の食事は、ことことボックス。

水戸岡氏デザインの風呂敷に包まれた、お弁当箱が来ました。

中を開けてみると・・・

ボックスに詰まった9つの料理は、行橋で獲れたタコやハモなど、列車が走る9つの市町村でとれた魚介類や野菜といった食材を使用した料理がギュっと詰まっています。
スタッフの方が、料理の中身を書いた黒板を持って来てくれました。

 

なお、列車の揺れはそんなに気になりません。田川伊田駅に到着すると、列車は停車せずに、すぐに折り返して直方へと戻ります。これは往復することで景色を楽しみながらフレンチコースをゆっくり楽しめる時間が持てるように配慮しているのかもしれません。

 

(クイズ)

12:14分にリーダーが来てクイズが始まりました。「この沿線にある駅の名前とかけて、平成筑豊鉄道の決算状況と解く、そのココロは?」と問い、その答えは、赤字(=あかぢ駅がある)というなんとも言えない自虐のクイズがでした。

 

(12:20 二品目 地元産ホワイトコーンのブランマンジェ

ギリシャ製のガラス容器で登場。下はホワイトコーンのムース、上はコンソメゼリーで上にウニとカニが乗っていて、量は少ないけど、すごくおいしい!!

12:35、2品目の料理を食べ終わったころ、直方駅に到着。ここでトイレ休憩です。

とことこ列車には、トイレは併設されておらず、ところどころトイレ休憩のために10分~15分駅に停車します。

 

【12:57直方駅→13:13金田駅→13:35田川伊田駅】

ここで2本目のビールを注文。

 

(12:59 三品目 ことことブイヤベース)

袋を開けると・・・。
豊前海の鯛、エビ、ホタテ、トマトが実にいい味を出していました。

 

金田駅でトイレ休憩。この金田駅は、平成筑豊鉄道の本社がある場所です。

 

(13:25 四品目 和牛のローストと焼きカレー

沿線の田川郡で焼かれる陶器「上野(あがの)焼」の皿にのせられています。

 

(13:33 香春岳がいい感じに見える場所で停車)

田川市にある香春岳(かわらだけ)は、五木寛之の名作「青春の門」にも登場しています。
もともとコブのような山頂が3つあったのですが、1番右は石灰石の採掘によって500メートル近くあった高さが、半分ぐらいまで削られたそうです。
石灰石はセメントを作ります。そして筑豊のセメントと言えば、麻生セメント
麻生セメントと言えば自民党の麻生副総理・・・。

車内では、昔の香春岳の写真を見せてくれました。

 

方角がすこしズレているので、単純比較はできませんが、香春岳の昔と今の様子です。

香原岳の石灰石も見せてもらいました。これがセメントになるのです。

 

(13:35 田川伊田駅に停車)

田川伊田駅裏手には、高さは約45メートルの二本の煙突がそびえていました。ここは、かつては三井田川鉱業所伊田竪坑があり、ボイラーから出る煙の排出のためにこの2本の煙突が造られました。

 

先程、車内で飲んだビールのラベル、商品名の右下には、この2本煙突のイラストが、描かれています。

田川伊田駅ではこんなこともできました。

 

【13:50田川伊田駅→14:07油須原駅
(13:56 桝パルフェ
コース料理のラストのスイーツは、桝パルフェ
桝に書かれた文字「九州菊」は、沿線にある酒造会社「林龍平酒造場」の日本酒の名前です。中には、日本酒のゼリーにミントを加えたもの、糠、ココナツアイス、パイナップルとライチが入っていました。

 

このあと、コーヒーか紅茶がふるまわれました。おかわり自由です。

(14:07油須原駅

油須原(ゆすばる)駅で、最後のトイレ休憩です。この駅は1895年(明治28年)に開業した駅で、駅舎は開業時からのものだそうです。

 

【14:18油須原駅→14:52行橋駅(終点)】

油須原駅を出発し終点の行橋駅に向かいます。

電車に乗りながら車内放送で見どころを紹介してくれます。

(九州最古のトンネル 石坂トンネル)

石坂トンネルは、平成筑豊鉄道田川線崎山駅 - 源じいの森駅間にある74.2mの鉄道のトンネルです。
1895年(明治28年)に、筑豊地方で採掘された石炭を輸送するために完成した九州最古の鉄道トンネルです。このトンネルは、石炭需要の増加で将来は複線化になることを想定して、幅を広くとり片側にレールを敷いています。
しかし、複線化することはなく、単線のまま今も現役で使われています。


(逆立ちした狛犬 崎山天満宮
京都(みやこ)郡京都町にある崎山八幡宮は、一の鳥居と二の鳥居の間を電車が横切ります。そして車内からは逆立ちした狛犬を見ることができます。

車内では、逆立ちしゃちほこの説明をし、乗客が見やすいようにスピードを落としてくれました。

 

こうして食事も内容も十分満足できる 
平成筑豊鉄道「ことこと列車」は
3時間半の旅を終えました。
沿線の方々は、「ことこと列車」が通ると
手を振って見送ってくれました。
充実度、満足度も十分です!!

平成筑豊鉄道の公式HPはココです👇

【ことこと列車の申し込みは下をクリック👇】

 

平成筑豊鉄道の「ことこと列車」、
実に充実した時間でした。大満足しました!!