日刊  おっさんの人生これから大逆転だぜえ!(日本史+史跡+旅情報)

普通の会社員の“おっさん”が、パワースポットや史跡、戦跡を巡った記録です。旅行に出かけるときの参考にしてね! 史跡や歴史から学び 運気を上げて、“人生大逆転”を狙います。

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大河ドラマ 光る君へ 第1話「約束の月」

2024年(令和6年)のNHK大河ドラマは「光る君へ」。平安時代の名作「源氏物語」を書いた紫式部のお話です。その第1話「約束の月」そのストーリーを見て見ましょう。

今回の舞台は、源氏物語の作者である紫式部の幼少期です。
安倍晴明の予言)

貞元2年(西暦977年)のある夜、空を見上げていた陰陽師安倍晴明が「京に凶事が起こることを星が示している。今宵がその始まりだ。」と言います。

その直後、京は大雨に見舞われます。

この物語の主人公で後に紫式部となる、まひろ(8歳)の家は、雨漏りがするぼろ屋敷です。まひろの父・藤原為時は博識です。しかし藤原氏とは言え下級貴族、しかも無職。貧しいため妻が自分の衣を食物に替えている始末です。
翌朝、まひろは「うちには屋根をなおす蓄えもないの?」と母に聞きます。

ある日、為時の友人の藤原宣孝が訪ねてきて、為時に官職を得るために大納言・藤原兼家に会いに行き、天皇への推挙を頼めと助言します。

その言葉に従い、為時は藤原兼家が住む東三条殿と呼ばれる大屋敷に向かいます。

(盛隆)

藤原兼家が住む大屋敷豪華な屋敷は東三条殿と呼ばれています。
ここには主人兼家と妻の時姫。
嫡男・藤原道隆とその妻・高階貴子。
独身の次男・藤原道兼
円融天皇の妃として宮中に上がることが決まっている次女・藤原詮子
三男・三郎(のちの藤原道長)がそろっていました。
藤原兼家は、娘の詮子が天皇の妻になるので天皇家と親戚になるのです。これで朝廷での勢力が拡大します。
ただしこの家族にも不安もあります。
道兼の性格です。道兼は自分の思い通りに事が進まないと、弟の三郎に乱暴を働き晴らす、こまった奴なのです。

 (またしても)
為時が東三条殿に着き兼家との面会を求めますが断られ、しかたなく口添えを頼むと記した文を託します。
翌年の正月、官職の任命が行われましたが為時は、またもや職を得られませんでした。

(外の世界で生きていけない・・)
父は、まひろの弟に漢籍を教えていました。まひろは、それを聞くうちに自然と漢籍をそらんじることができるようになっていました。

ある日、まひろは、鳥の餌を買う余裕がないので、母に飼っている小鳥を外に放してはどうかと尋ねます。しかし母は「一度飼われた鳥は外の世界では生きられないのよ。だから最後まで守ってやらなければならないの。」と言います。

(ライバル)
宮中での出世争いが進んでいます。
桜が満開を迎える頃を迎えました。
兼家のライバルである関白・藤原頼忠の娘・藤原遵子が、円融天皇に入内します。
そして同じ年の秋に、兼家の娘・詮子も入内。兼家は右大臣に昇進しました。

(出会い)
そんなある日、藤原兼家の三男・三郎は、下人に扮し、「散楽」を見にでかけます。

散楽は、藤原氏を風刺した物語を上演していました。

三郎達が散楽を見ていると、そばにいた娘が百舌彦の手をそっと握り、その後しけこんでしまいました。

一方、まひろは鳥籠の小鳥を逃がしてしまい、探しに出かけますが見つかりません。
沈んだ気持で川べりを歩いていると、三郎が声をかけます。
三郎は枝を拾って足の指に挟み、地面に字を書こうとします。足で字が書けるのを自慢します。

しかし、それを見た、まひろは名前ではなく漢文を書いて欲しいと言い、三郎から枝を取って漢籍「蒙求」の冒頭を書き、続きをせがみます。
三郎は、「俺は貴族の子ではないから、名前が書ければいいんだ。お前は女子なのに、なぜ漢文が書けるんだ?」と聞きます。

まひろは「私は帝の血を引く姫だから。母上は女房として働いていたのだけれど、お上の手がついて私を身ごもったの。身分の低い母は宮中を追われたけど、帝の寵愛を受けていた頃に漢詩や漢文を教わったの。」とホラを吹きます。

三郎は、まひろを「姫」と呼び、無礼な口をきいたお詫びにとお菓子をくれました。

まひろが美味しそうにお菓子を食べるのを見て、三郎も喜んでいると、やがて女性としけこんでいた百舌彦が現れ三郎を連れて帰ります。

帰り際に三郎は「辰の日の未の刻に、ここにおいでくださいませ。また菓子を持って参ります。」と言いました。

約束の日、まひろと三郎は川べりで再会しました。

まひろは、三郎に嘘をついたことをあやまります。そして2人は6日後に会おうと約束して別れました。

 (父の就職)
兼家は東三条殿に為時を招き、自分が禄を払うので、東宮(※皇太子)の師貞親王に漢文の指南をさせます。そして、「東宮様のご様子を、つぶさに知らせてほしい。」と頼みます。兼家は、宮中の情報を手に入れておきたかったのです。
その申し出に、職が欲しい為時はその仕事を受けます。

(母が・・) 
三郎との約束の日、まひろは母と神社に出かけます。為時が職を得られるように願掛けに通っていた神社へのお礼参です。
お礼参りをすませると、まひろは三郎と会う約束をしていたために母・ちはやと従者の乙丸をおいてかけ出します。
急いでいたため、まひろは、馬に乗っていた三郎の兄・道兼の前に急に飛び出してしまいます。そのひょうしで道兼は落馬します。
道兼は怒り、まひろを蹴飛ばします。その状況に、ちはやが道兼を止め、まひろにもお詫びをさせます。

こうして一件落着かに見えましたが…
道兼は馬に戻りましたが、道兼の従者が「道兼様をだまらせるとは、肝の据わった女子でございます。」と発した言葉に癇癪を起します。
道兼は太刀を抜くと、ちはやの背中に突き刺し母は絶命します。
そして道兼は馬に乗って去っていきました。

(病気で死亡したことに)
為時は、乙丸から事情を聞き、妻を殺害した者の正体を知ります。しかし妻を殺した道兼は、自分を引き立ててくれた兼家の息子です。そのため為時は、まひろと太郎に「ちはやは急病で亡くなったことにする」と告げました。生きていくには悲しい選択でした。

しかし、この決断に、まひろは納得がいかず泣き叫びますが、為時は聞き入れませんでした。

その日は月夜でした。三郎は自宅でその月を眺め、まひろは自宅で同じ月を見つめていました。

つづく・・・