日刊  おっさんの人生これから大逆転だぜえ!(日本史+史跡+旅情報)

普通の会社員の“おっさん”が、パワースポットや史跡、戦跡を巡った記録です。旅行に出かけるときの参考にしてね! 史跡や歴史から学び 運気を上げて、“人生大逆転”を狙います。

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軍都・久留米の忠霊塔

福岡県久留米市野中町にある久留米競輪場。この一帯は、かつて久留米陸軍墓地があった場所で、現在は忠霊塔が建っています。

(そもそも忠霊塔とは?)
忠霊塔とは、君主や国家のために戦争に出兵した戦死者の霊に対し、後世まで称え続けることを象徴するため建設された塔のことを指します。
そのため忠霊塔には、戦争や出兵での戦死者の遺骨が納骨されています。
忠霊塔は各地にあります。

(2年9ヶ月の勤労奉仕で完成)
久留米の塔は、1939年(昭和14年)7月に着工し2年9ヶ月の歳月と25万円の費用、そして延べ11万2千人の勤労奉仕により、1941年(昭和16年)4月10日に完成しました。

(高さ17メートルの忠霊塔)
塔は高さ17m、幅3mです。

正面の「忠霊塔」は、当時の久留米第56師団の師団長だった渡辺正夫の揮毫です。

(5048柱が眠る)
この忠霊塔は1941年(昭和16年)4月10日に完成します。山川招魂社にあった旧久留米陸軍墓地がこの地へ改葬され、そのときに移された4,030柱と新たに合祀された1,018柱の、合計5048柱が納骨所に安置されています。

忠霊塔前では毎年5月に慰霊祭が開かれています
(不戦の誓い)
忠霊塔前の石碑には、こう書かれています。

《平和祈念の碑》

過去の幾多の戦争は、多くの尊い生命を奪い、遺された人々に消えることのない深い悲しみをもたらしました。

「戦争の惨禍を二度と繰り返してはならない」

この決意を、私たち一人ひとりが心に刻み、後の世代に引き継いでいかなければなりません。

久留米市は、戦没者慰霊祭をはじめとした取り組みを通じて、広く平和の尊さを訴えていくとともに、すべての市民が心豊かに暮らせる地域社会づくりを進めていきます。

ここに、あらためて戦没者に対し哀悼の意を表し、恒久の平和を祈念いたします。

平成二十二年三月 久留米市長 楢原 利則

 

<<忠霊塔への行き方>>

JR南久留米駅から徒歩15分程度
住所:福岡県久留米市 国分町395

 

 

日本各地には忠霊塔があります。
今後も、機会があれば立ち寄って、
戦争で亡くなられた方に哀悼の意を捧げるつもりです。