沖縄県では、
6月23日を太平洋戦争における沖縄戦の終結した日として
「慰霊の日」に制定しています。
そして、毎年6月23日に、
沖縄県知事、総理大臣や衆議院議長、参議院議長などが
参列して、「沖縄全戦没者追悼式」を行っています。
その会場が糸満市の平和祈念公園です。
(沖縄戦終焉の地にある平和祈念公園)
平和祈念公園は、沖縄本島南部の沖縄戦終焉の地である糸満市摩文仁の丘にあります。
この公園は約40haの広大な敷地で、ここには「平和の火」や「平和の礎」をはじめ、資料館や慰霊塔、墓苑が点在しています。
(平和の火)
公園内の海側にある断崖絶壁、その手前には、「平和の火(へいわのひ)」があります。
この火は沖縄戦で米軍が最初に上陸した地である、座間味村阿嘉島で採取した火に、被爆地である広島市の「平和の灯」と長崎市の「誓いの火」を分けてもらい、それをあわせた火です。
沖縄戦終結50周年となる1995年(平成7年)から恒久平和を願い灯し続けています。
(平和の礎(へいわのいしじ))
「平和の火」を取り囲むように立ち並ぶのが「平和の礎(へいわのいしじ)」です。
これも沖縄戦50年となる1995年(平成7年)に除幕されました。
ここには国籍や軍人、民間人の区別なく、沖縄戦などで亡くなった24万人以上のすべての人々の氏名が刻まれています。
(全学徒隊の碑)
平和祈念公園内にある「全学徒隊の碑」。
沖縄戦では県内21校の生徒たちが学徒動員されて尊い命が失われました。
沖縄県内の戦没者の遺骨は、戦後に住民の手によって収骨され、各地に納骨所、慰霊塔が建立されました。
その後、遺骨は、中央納骨所へ整理統合されましたが、1979年(昭和54年)、摩文仁の丘に新たに造られた国立沖縄戦没者墓苑に移されました。納骨堂には約18万余柱の遺骨が納められています。
(沖縄県平和祈念資料館)
また公園内には「沖縄県平和祈念資料館」があります。ここは、沖縄戦に関するさまざまな資料を展示しています。沖縄の日本復帰後の1975年(昭和50年)に開館した「沖縄県立平和祈念資料館」を前身とし、2000年(平成12年)に開設されました。
公園内には、そのほか、戦没者の鎮魂と永遠の平和を祈る「平和祈念像」、そして摩文仁の丘の上には国立沖縄戦没者墓苑や府県、団体の慰霊塔が50基建立され、沖縄守備隊第32軍司令官牛島中将が自決した壕もあります。
摩文仁の丘頂上付近には、義烈空挺隊の碑もあります。
義烈空挺隊に関しては下をクリックして御覧下さい。
(循環バス)
広大な公園内を歩くのがしんどい方のために公園内には循環バスが利用できます。
このバスは7人乗りです。運行時間は10:00~15:45、料金は1乗車で100円です。
園内に8カ所あるバス停をまわります。
(御注意)
公園の敷地はかなり広大なので、すべてを回るには結構な時間がかかります。 また日陰も少ないので、夏は暑さ対策も必要です。
「平和祈念公園」から車で10分程度のところには、「ひめゆりの塔」があります。
<<平和祈念公園への行き方>>
車で行ったほうが便利です。駐車場は531台です。
公共機関でのアクセス:那覇空港道豊見城・名嘉地ICから車で40分、または糸満バスターミナルから82番系統の路線バスで24分、平和祈念堂入口バス停下車、徒歩すぐ
住所:沖縄県糸満市摩文仁545
TEL:098-997-2765 (沖縄県平和祈念財団)
料金:入園無料 年中無休
沖縄に来たら 沖縄平和祈念公園に是非足を運んで下さい