佐賀県の鳥栖駅と熊本県の熊本駅を走るSL人吉。
2024年(令和6年)3月23日のラストランを前に
3月2日(土)に鳥栖→熊本間に乗ってきました。
実際に乗った人しか、わからない事などを紹介します
(SL人吉とは)
SL人吉は2024年(令和6年)現在、熊本駅と佐賀県の鳥栖駅の間を土日を中心に1日3時間弱で1往復する観光SLです。
SL人吉は、1922年(大正11年)に製造された8620形蒸気機関車(愛称「ハチロク」)と、DE10形ディーゼル機関車によって、50系客車3両を挟む形で運転されます。
鳥栖駅行きの列車は、「ハチロク」を先頭に、熊本駅行きの列車は、ディーゼル機関車を先頭にして走ります。
(プレミアムチケットゲットに成功!)
このSL人吉は大人気で、チケットの入手が困難なのですが、戦略を立て無事ゲットしました。チケット入手作戦は下をクリックして御覧下さい👇(この方法は他のチケット獲得にも使えます)
(いざ、出発地・鳥栖駅へ)
こうしてゲットしたSL人吉のチケットを手に、SL人吉の出発地である佐賀県鳥栖市の鳥栖駅に向かいました。
15時3分に5番ホームに列車が入ります。その姿をカメラに収めようとホームには大勢の人が・・
到着したSL人吉。
SLのすすのにおい、汽笛、実にいい雰囲気です。
(SL人吉に乗ってきます!)
それでは、SL人吉に乗ってきます。
SL人吉は3両。15時11分発熊本行です。
ボディにはこのようなマークが・・・。
座席はこんな感じです(こちらは3号車)
こちらは1号車の座席。
展望ラウンジが、それぞれ1号車と3号車にあります。
下の写真では(左が3号車展望ラウンジ、右が1号車展望ラウンジです)
こちらは1号車にある展望ラウンジ。多くの人が出入りしていました。ガラスのデザインもしゃれています。
車内には、歴代の機関車を集めた「SLミュージアム」や「SL文庫」などもあります。
なお、トイレは2号車にありますよ!
(女性スタッフが鐘を鳴らして発車)
15時11分になると、女性スタッフが手に持った鐘を振りチリンチリンと鳴らして出発の合図をします。これがなんとも風情があり、いいんですよ。
鳥栖発車、熊本駅行きの列車は、ディーゼル機関車を先頭にして走ります。
通常、普通列車の場合、鹿児島本線で鳥栖から熊本までは1時間40分ですが、SL人吉は、3時間弱かかります。ガタンゴトンガタンゴトンといい感じの揺れです。
座席の座り心地は悪くありません。
(ビュフェは大人気で2号車通路までの長蛇の列)
列車が走り出したので、ここは風流にビュフェに行こうと思いました。
SL人吉の2号車と3号車の間にはビュッフェがあり、ここでカウンターテーブルに持たれながら車窓の風景を楽しみ、くつろごうと考えました。
しかし、しかし・・・大人気で買い物客が途切れず、出発から営業を終えるまでお客さんが列を作り、その列が2号車の通路まで伸びるという大盛況。写真を撮る余裕もない状況でした。
(人の動きが絶えない車内)
列車が走り出すと、展望席やビュッフェに行く人、移動して写真を撮影する人などが多く、車内の人の行き来があわただしいです。通路は常に人が移動していました。
ここが、普通列車と違う観光列車の特徴なんでしょうね。
(乗車記念の特性のチケット入れ)
大牟田駅を通過したころ、女性スタッフが客席に来て、1人1人に、乗車記念の特製のチケット入れを配ってくれました。
(SL人吉ペーパークラフト)
車内は、何度も女性スタッフがアイスキャンデー(500円)、特産の飲み物などを売りに来ました。
そこで買い物をすると、SL人吉のペーパークラフトをプレゼントしてくれます。
(車窓の風景)
沿線では、SL人吉に対し手を振ってくれる人がたくさんいました。
ビルの窓から赤い手ぬぐいを振ってくれるおばあちゃん、並んで手を振ってくれる子供たち、SL人吉とほぼ同じスピードで並走する車の助手席から手を振ってくれる人、だっこした赤ちゃんと一緒に手を振るお母さん、畑作業を止めて手を振る人など多くの方が歓迎してくれました、本当に微笑ましい光景でした。
(軽自動車に抜かれるものの、無事熊本駅到着)
終点の熊本駅近くになると鹿児島本線と道路が平行になっている個所が数か所あり、ここで乗っているSL人吉が、軽トラックに追い抜かれることが何回かありました。まあそれは仕方ないです。
こうして17時33分、SL人吉は終着駅の熊本駅に到着ししました。
乗客を降ろすと、汽笛を鳴らしました。またこれがいいんですよ。。
こうして、鳥栖→熊本のSL人吉の旅は終了しました。
SL=蒸気機関車、なかなか風情があるものでした。
(SL人吉2024年:令和6年3月23日ラストラン)
SL人吉は、老朽化や部品の調達や整備要員の確保が難しくなり、またメンテナンスを難しくなったことからった2024年(令和6年)3月23日に引退するとの事です。淋しい事ですが、仕方ありません。