日刊  おっさんの人生これから大逆転だぜえ!(日本史+史跡+旅情報)

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大河ドラマ 光る君へ 第31話「月の下で」ネタバレあらすじ 

平安時代の宮中を舞台にしたドラマ「光る君へ」。
数十年と大河ドラマを見ている立場から言うと、この「光る君へ」は、合戦や戦闘シーンが少ない「変化球」であり、平安時代の宮中を舞台にした恋愛ドラマです。
では、光る君へ 8月18日放送「月の下で」のストーリーを見てみましょう。

(書いて欲しい)
ある日、藤原道長が、突然、まひろのもとを訪ねてきました。
道長は、まひろが書いていた「カササギ」が評判になっているので貸して欲しいと言います。しかし、カササギは燃えてしまい、もうありません。
すると、道長は、まひろに、娘の彰子が一条天皇に入内するも、帝に相手にされず寂しく暮らしているので、慰めるために物語を書いて欲しいと頼みます。
しかし、まひろは、そんなに簡単には書けないと断ります。

(そういうこと)
一方、宮中では、年下の斉信に先に出世をされ、先をこされた形になった公任が参内しなくなってしまいました。

公任が自邸で詩の勉強をしていると、斉信が訪ねてきました。妻・藤原敏子から斉信の来訪を聞いた公任は「通せ」と命じましたが、斉信は「若き日よりこの屋敷にはよく来ていたゆえ、案内なぞ要らぬのだ」と部屋へ上がり込みます。
斉信は「いつまで、すねておるのだ」と公任に出仕をうながします。
公任は「和歌や漢詩を学び直しておった。本来の道に戻ろうと思うておるだけだ。政で一番になれぬなら、こちらで一番になろうと思うてな」と言います。

斉信は公任に気を遣い「道長中宮大夫を務めて従二位となった。俺もたまたま、中宮大夫であったゆえ位を上げてもらえただけだ」と言います。
しかし公任は「お前を中宮大夫にしたのは、道長であろう。娘のことをお前に託したということだ」と言い、斉信は、「まあまあ、まあまあ、まあまあ」と、場を治めようとします。公任は「何がまあまあだ」と冷たい反応です。「内裏にお前がおらぬと調子が出ぬ。出仕してくれ」「誰かに頼まれたのか?」「俺の気持ちだ」というやりとりを双方でしていたら、「大納言様がお見えでございます」との声とともに大納言の実資が登場します。実資は斉信をみるなり「これは、不思議な眺めにございますな」と言います。斉信は「私どもはもとより仲間でございますゆえ」と答えます。

公任が実資に「実資殿、何かお急ぎの御用でも」と問うと「左大臣様は長く中宮大夫を務められた末に、従二位になられた。こたびも、中宮大夫であられた斉信殿が従二位になられただけ」と、実資は先ほどの斉信とまったく同じ内容を話します。
斉信は「今、それ私が申したところでございます」と言います。
さらに実資が「内裏に公任殿がおられぬと調子が出ぬ」というと再び斉信は「あっ、それも今私が…」と。非常に気まずい雰囲気です。
みかねた公任が、「誰かにお頼まれになったのですか?」と言うと、実資は「いや、私の気持ちである」との返答・・いやはや・・。

ここで公任が「会いに行くなら今ですぞ。間もなく、学びの会が始まりますゆえ」と言うと、実資は「では、これにて」と立ち去りました。
公任は「実資殿も、隅に置けぬのだよ」と言い、それを聞いた斉信は、「えっ、そうなのか」と驚きます。

さてさて、この会話。。。「会いに行くなら今ですぞ」「隅に置けぬ」・・これは何なのか、というとその答えはすぐに出ました。
廊下を歩く実資を、御簾の中からあらわれた女房が誘惑してきました。その誘いに実資は「今日は忙しいゆえ」と言葉では拒みますが、女房に手を引かれるままに、御簾の奥へと・・・。つまり、そういうわけだったのです。

(模索)
まひろは、道長からの依頼を、いったんは断わりましたが、色々と考えていました。
そして、あかね(=のちの和泉式部)に宮中で大人気となっている「枕草子」の感想を尋ねます。あかねは、枕草子には、色がない と言い放ちます。

そして、まひろは実際に枕草子を取り寄せ読んでみます。

さらに、弟の藤原惟規(ふじわらの のぶのり)にも、「まひろらしさ」とは何かと尋ねます。惟規は「そういうややこしいところ。根が暗くてうっとうしいところが姉上らしさ」と答えます。
この弟との会話で、吹っ切れたのか、まひろは「私は自分らしい物語を書けばいい」と決断し、道長からの依頼を受けることに決めました。

(和紙)
さっそく、まひろは道長に、依頼を受けることを伝え、さらに物語を書くにふさわしい和紙を所望する手紙を送ります。
すると、すぐに道長がまひろの邸宅を訪れます。左大臣という高貴な方の突然の来訪にまひろの従者たちは驚き、戸惑います。
道長は「お前が好んだ越前の紙だ」とたくさんの高級和紙を届けてくれました。
「越前には美しい紙がある。私もいつか、あんな美しい紙に歌や物語を書いてみたい。と申したであろう。宋の言葉で」と、道長は言いました。
まひろは、受け取った和紙を眺め、「まことに良い紙を、ありがとうございます。中宮様をお慰めできるよう、精いっぱい面白いものを書きたいと存じます」と答えます。
すると道長は「俺の願いを初めて聞いてくれたな」と言い、まひろも「まだ書き始めてもおりませぬ」と言い、2人は、なんとも言えない、いい味を出します。
(月)
2人の話が終わり、まひろは、藤原道長とともに外に出ます。そして月を見上げ、「かぐや姫は月に帰って行きましたけど、もしかしたら月にも人がいて、こちらを見ているのやもしれません」と呟きました。藤原道長は、おかしなことを申す、と言いつつも「直秀も月におるやもしれぬな」と返します。

ここでいきなり直秀です。ここで直秀を持ち出したのはなぜでしょうか??さらに道長は重ねて「誰かが今、俺が見ている月を一緒に見ていると願いながら、俺は月を見上げてきた」と言います。

(本当の意図)
道長は再び訪ねて、まひろが作った物語を読み時折笑います。まひろは「お笑いくださる道長様を拝見してて、なにか違う気がしました」と言い」

道長は「何を言っておるのか、分からぬ。これで十分おもしろい。明るくてよい」とこたえます。
まひろに「中宮さまもそう思うでしょうか」と言われた道長は、答えを詰まらせます。その姿を見て、まひろは道長がウソをついていると感じます。

そこで道長は正直に話しをします。「お前にはかなわぬな。実はこれは帝に献上したいと思っておった。まひろに話した「中宮彰子のため」というのは表向きの理由で、本当は枕草子に描かれた「藤原定子」の面影に心を囚われ続けている一条天皇をキチンとさせるために、他の物語を・・」と道長が考えたことを明かします。

藤原道長は、こうした物語を政治に利用する自分の考えを知れば、まひろは怒るだろうと危惧しました。
しかし、まひろは「枕草子に囚われるあまり、亡き皇后様に縛られ続けている一条天皇の気持ちを、娘の彰子に向けさせるための物語が必要」という真の意図を知って、さらなる創作意欲をかきたてられました。
そして、一条天皇について知りたいと告げ、道長一条天皇について語りだします。
定子を失った一条天皇の話を聞き、まひろは色々な事を考えます。

(実の娘)
やがて、まひろの娘の賢子が道長に近づいてきました。
まひろは「賢子、いらっしゃい」と呼び寄せ「左大臣様よ。ご挨拶して」と促します。
賢子は星座をして「賢子にございます」と道長に頭を下げます。
その姿を見た道長は「そなたはいくつだ」と賢子に聞きます。
賢子の本当の父親が道長なので、まひろにとっては、なんともいえない時間のようです。
一方の道長はそのことに気がついてなく「おいで」と賢子を呼ぶと、賢子は道長の膝の上に乗りました。
この3人は本当の親子です。なんとも不思議な光景です。
(帝に献上)
その後、まひろは昼夜を問わず物語を書き進め、かきあげました。

まひろが書き上げた物語に対し藤原道長は帝が怒るのではないかと心配します。
しかし、まひろは「これが私の精一杯にございます。これで駄目ならこの仕事はここまででございます。どうか帝に奉ってくださいませ」と自信を持って言います。
この言葉を受け、藤原道長一条天皇の機嫌を損ねないかという不安があったものの、まひろの物語を献上します。

一条天皇に献上された物語が、源氏物語の第1帖「桐壺」(きりつぼ)です。

そして物語を受け取った一条天皇は手に取ります。そして・・・さあ、これからどう展開するのでしょうか。次回に続きます。