大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。
最近は日曜日にBSで見て、ストーリーを書いてもう一度流れを把握し
土曜日13時5分からの再放送を見る という流れが定着しています。
では鎌倉殿の13人 第9話「決戦前夜」の振り返りを!!
(八重を守れ!)
石橋山での敗戦からわずか1か月半で再起を果たした頼朝の一団が治承4年(1180)10月7日に鎌倉入りを果たします。
頼朝は平家方を捕らえるために、和田義盛と畠山重忠を派遣します。
この動きを知った北条義時と三浦義村は、祖父・伊東祐親と、祐親の娘で頼朝の前妻の八重を救うため、伊東館へ向かい和田・畠山より先に到着します。
伊東の館に着くと祐親は、鎧を着て討ち死にする覚悟でした。
そんな祐親を見て義時は降伏を勧めますが、「頼朝の元で、生き恥をさらすわけにはいかぬ。」と納得しません。
一方、義村は八重を探します。
別室では、八重の父・祐親から「まさかの時には八重を殺害するよう」に依頼を受けていた八重の夫・江間次郎が、八重を殺害しようとしますが、ためらっていました。
結局、江間次郎は八重を逃がします。
そこに、善児がやってきます。石橋山の合戦のあと、北条義時の兄を川原で殺害した、あの「殺し屋の善児」です。
善児は簡単に江間次郎を斬り、八重に襲い掛かったところに、タイミングよく義村が
助けに入ります。
義村と善児は斬りあい、善児は傷を負って逃げていきます。危機一髪でした。
(爺さんと孫の対決)
一方、義時の降伏勧告を断った祐親は刀を抜き、義時と対峙します。
そこに善児の襲撃から逃げてきた八重が入ってきます。
ここで八重と祐親、義時が顔を合わせます。
このとき義時は「八重さんは、必ずお守りします。すけ殿には、渡しませぬ。」と誓い、義時の言葉を聞いた祐親は刀を収め降伏します。
(すけ殿のおそばにいたい)
鎌倉に戻った義時は、伊東祐親の命を助けてほしいと頼朝にお願し、
頼朝は、しぶしぶ了承します。
ちなみに頼朝の妻・政子は祐親の孫だから、祐親は頼朝と政子の長女の曾祖父です。
とらえられ庭で縛られた祐親。頼朝は祐親に近づき見下ろしてこう言います。「命は取らぬ。身柄は、しばし三浦に預ける。」
一方、八重は、侍女として御所にいたい、頼朝の側でその成功を見届けたいと言います。
うーん 元妻のこの言葉。。。
頼朝の元妻の八重の願いを聞いた義時は、頼朝の今妻の政子に相談し、政子はしかたなく、厨(くりや)の仕事を与えます。
元妻と今妻の微妙な関係が伺え知れます。
(源氏の棟梁争い)
治承4年(1180年)10月13日。
平維盛を総大将とした、頼朝追討軍の大群が東海道を進み駿河に入ります。
一方、頼朝は、武田信義が自分のもとに駆けつけるのを待っていました。
しかし信義が単独で駿河に向かいます。
さらに、信義は頼朝がやってくるのを待っているというのです。
これは源氏の棟梁を自認する二人のバチバチですね。
10月16日、頼朝軍は武田信義の軍勢へと合流するため、兵を進めます。
このとき、奥州からやってきた頼朝の異母弟・義経がやってきますが、
兄が戦場に向かったことを聞き、そちらへ向かいます。
10月20日。平家の追討軍は富士川の西岸に到着し陣を敷きます。
一方、源頼朝と武田信義は富士川から少し離れた黄瀬川で対面します。
ここで、お互い自分が源氏の棟梁だと思う二人は牽制しながらも、笑顔で手を握りあい歓迎し、信義が主宰する宴で盛り上がります。
しかし、この酒宴の席には頼朝だけが呼ばれ、ほかの坂東武者たちは誰も呼ばれません。そのため坂東武者たちは気分がよくありません。
そこで、時政が坂東武者を代表して交渉に行きますが、信義から「北条殿もどうぞ」と誘われ、一緒に酒を飲んで自分だけ楽しんでしまいます。なんたることよ!
(出し抜く武田信義)
信義の宴で気持ちよく酔った頼朝・時政が戻って、頼朝の陣が寝静まった深夜に、
武田信義がまさかの出陣をします。
頼朝の側近の安達盛長が寝ていた頼朝にそのことを伝えると、
「武田は功を焦っている。つられて動いても混乱するから夜が明けるまで待つ」と指示を出ます。ここは頼朝が大物なのか、戦略家なのかどうかわかりませんねえ。
宴の直後に出陣する信義に対し義時は「我が軍勢が来るまでお待ち頂きたい」と止めに入りますが、信義は聞きません。
さらに、事前に討ち取った駿河の目代・橘遠茂(たちばなのとおもち)の首を見せ、
頼朝をライバル視し、出し抜いて手柄を立ててやろうという魂胆の信義。
(富士川の合戦の鳥の音は?)
そのころ、夜の川辺では、時政と義澄が顔を合わせていました。
義澄は強い口調で時政にしっかりするように諭します。
すると時政は「俺を思いっきり殴ってくれ。」と言い、義澄に殴られて倒れます。
時政はすぐに「やりやがったな」とやり返します。これなんなんですか??
時政が押し倒し、大きな水音が発生!!
この水音に驚いた水鳥が大量に飛び立ち夜空に羽音が響きわたります。
数万羽という大量の水鳥が一斉に飛び立つ音に驚いた平家の追討軍は、これが、頼朝軍の夜襲と勘違いし逃げてきます。
この時政と義澄の乱闘で水鳥が驚いたというのはこの大河ドラマのオリジナル設定だと思います。
(命を張るのはわしらなんじゃあ)
翌朝、頼朝は安達盛長から平家の追討軍が逃げたことを聞き、今がチャンスと「平家の追討軍を追い、京都まで攻め上ろう」と号令をかけ、義時がそれを坂東武者たちに伝えます。
しかし、坂東武者たちは士気が低く、食糧が尽きてしまったので自分の領地に戻ろうという思いが強くありました。
飢饉が起き、さらにも石橋山の戦いから戦が長期化していたのです。
義時は上総広常に総大将となって、みんなを率いてほしいとと相談しますが、辞退されます。
そんな坂東武者たちの現場の状況を把握した義時と時政は、皆の意見を尊重し、いったんここはひきあげることを頼朝に提案します。
しかし頼朝は「1日も早く、清盛の首をはねたいのだ」と認めません。
ここで、時政がタンカをきります。「坂東武者にとって、なにより大事なのは所領と
一族。それを守るためなら死に物狂いで戦う。その辺のところ考えてくだせえ。」
いと言い最後は「いくさで命を張るのはわしらなんじゃ」と叫びます。
時政の訴えをうけ、頼朝は、義時と2人になったときに鎌倉へ帰ることを伝えます。
そして義時に「小四郎、わしと坂東ならどちらを取る?」と尋ねる頼朝。義時は答えることができず、沈黙。
すると頼朝は「もう良い。わしは一人ということじゃ」
なんとなく寂しそうな表情を見せます。
(義経登場!兄弟再会)
そのとき!…
奥州の藤原秀衡に身を寄せていた頼朝の異母弟・義経が姿を現します。
天才軍略家・源九郎義経登場です。
兄との対面に感激する義経。
しかし、頼朝や義時はポカンとしたまま。
ここで義時が本物の弟と言う証しを見せてほしいと尋ねると
義経は「顔そっくり!」と!!
おいおいギャグじゃないんだから・・・
頼朝は冷たく「そうかな?」とつぶやく。
すると義経は、思い出したように藤原秀衡の手紙を出して頼朝に渡します。
この手紙を読み、頼朝は、義経を弟と確信し、弟を受け入れ、兄弟が抱きあい再会を
喜びます。
(第10回につづく)
・・・というわけです。義経登場で源平合戦が面白くなってきますねえ