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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ネタバレあらすじ 第35話「苦い盃」

鎌倉殿の13人、35話「苦い盃」の関東地区の平均視聴率は11.2%でした。ではストーリーを見てみましょう。。

(父の和歌)

今回のオープニングは、和歌です。
政子が息子実朝に渡した歌集の中に実朝が気になった1つの和歌がありました。
「道すがら 富士の煙もわかざりき 晴るるまもなき 空のけしきに」
(訳:富士の噴煙も分からなぬくらい雲が多く晴れ間がない)
政子は、実朝にその歌は父・頼朝が作った歌だと伝えます。
「あなたも不安なことがあるかもしれない。でも、父上もそうだったのです。その歌を励みにして、想いを歌にしてみたらどうか」と助言します。母・政子の愛ですねええ。最近の鎌倉殿の13人はドロドロとした人間関係が多い中、実にいい話です。これが金槐和歌集歌人源実朝につながります。

 

(裏の顔)

前回登場した のえ。。この人凄く気になります。裏表が激しい性悪女で、今後北条家に災いをもたらすのではないかと・・・。

義時は、のえに鎌倉殿の御台所が年内に鎌倉に来るという話をします。この話を聞いた、のえは「早く跡継ぎに恵まれると良いですね」と言います。義時はのえに「子がほしいか」と聞きます。
のえは「欲しくないと言えばウソになりますが小四郎殿には太郎殿がいらっしゃいます。私はそれで満足」と言います。まあ教科書通りの名回答!!
しかし・・・・・腹黒女は祖父の二階堂行政に「必ずや男子を産んで、その子をいずれは北条の家督にしてみせます。そうでなければあんな辛気くさい男に嫁ぎません」と言いま。おお何という裏表人間!!裏の顔が怖すぎます。こんな人が近くにいたら大変です。なんかやらかしますよ!!さっさと離れた方が良いです。この のえ・・今後のストーリーの中で色々やらかしそうで善児以上に怖いです。

(京都からのお嫁さん)

鎌倉に、実朝の妻となる千世が京からやってきて尼御台の政子達が出迎えます。千世は後鳥羽上皇のいとこです。鎌倉と皇室が結びつくわけです。
しかし、本来、千世を連れて帰るはずだった北条政範(時政とりくの息子)は京に到着し、すぐで亡くなったために、そこにはいません。最愛の息子の凱旋を待っていたりくは深い悲しみにふけます。

 

(重保の知らせ)

千世を無事に鎌倉へ連れてきた報告の席で、義時は畠山の嫡男・重保から衝撃の情報を耳にします。
「京都で接待を担当した平賀朝雅が毒を受け取るところを目撃し、その翌日の宴で政範が死亡したことから、朝雅が政範を殺害するため毒を盛ったのではないかと思います。そして事実確認のため、平賀を問い詰めましたが、のらりくらりと交わされた」・・と相談を受けていました。

 

平賀朝雅のウソ)

一方、その朝雅は、りくを訪ね、畠山重保が政範を殺すために毒を盛った噂が流れていると吹き込み、「重保が何を言ってきても信じてはいけない」と忠告します。
さらに追い打ちをかけるように「畠山一門は武蔵の国務を巡ってもめているので、北条に対して恨みをもっている。そして自分を下手人に仕立てようとしている」と嘘をつくのです。もう策略家だなあ・・・
それを聞き怒ったりくは、すぐに時政に政範の仇を討って欲しいと懇願します。

 

一方、重保から話しを聞いた義時は朝雅に話を聞きに行きますが、のらりくらりとかわされ、朝雅は京へと帰ってしまいます。あれあれ!!

 

(時政)

時政は畠山を討つことを決意し、義時に「畠山を討つ。力を貸してくれ。」と協力を要請します。しかし義時は、鎌倉殿の花押がない限り、執権でも兵を動かすことはできないと伝えます。花押が今回の大きなポイントです。
時房も「義母上に振り回されるのはもうおやめください。息子として恥ずかしゅうございます」
というと時政は「うるせえーーー!!」と怒鳴ります。このへんはホームドラマですね。

(戦を避けたい政子)

りくが政範の仇で畠山を討つと聞き、戦を避けたい政子は、りくのもとを訪れます。
政子が問いただすとは、りくは「そんな噂があるのですか」と知らぬふりをします。

また、重忠は義時を訪ね、平賀朝雅と息子を並べてどちらが正しいか判断をするとよいといいます。そして朝雅が京へ舞い戻ったことが、ウソがばれるために逃げたのであり、これが嘘をついている何よりの証拠だと主張し、義時にすぐに朝雅を討ち取るよう詰め寄ります。しかし朝雅は上皇の近臣のため、朝雅を斬ることは京を敵に回すことになり、鎌倉側としては避けたいのです。
一方、重忠は北条との戦準備に取り掛かります。

 

(鎌倉殿が行方不明)
畠山征伐のために鎌倉殿の花押をもらおうと、御所を訪れますが、実衣から実朝との面会を拒まれてしまいます。というのは実際は、行方がわからなくなったのです、御所は実朝の捜索で、バタバタしていました。


(歩き巫女の話)
今回インパクトを与えたのが歩き巫女です。
3代目鎌倉殿の実朝は、泰時を伴い和田義盛の屋敷に赴いていました。ここで和田は、実朝たちを連れて、怪しげな老婆の歩き巫女のもとを訪れます。

 

注釈)歩き巫女とは、各地を巡回して祈祷や占い・口寄せなどを行う巫女のことです。

 

歩き巫女は泰時に「双六が苦手だろ」と問うと泰時は、小さいときから双六をすると
具合が悪くなると言います。

 

ここ、何気なく感じますが、意味があるので解説します。

泰時は、上総介が死んだ時に生まれた子です。上総介は双六の最中に斬られます。その上総介が死亡したときに生まれた赤ちゃんの泰時は、「ブエイブエイ」と泣いていましたよね、ブエイとは上総介が頼朝のことをそう呼んでいました。
「双六」「泰時」「具合が悪くなる」・・こういうつながりがあるんです。双六をしている最中に斬りつけられた上総介が泰時の前世なんでしょうか?


次に実朝が歩き巫女に悩みを打ち明けます。すると巫女は、「お前の悩みは、お前一人の悩みではない。はるか昔から同じことで悩んできた者がいることを忘れるな。この先もお前と同じことで悩む者がいることを忘れるな」と励まされます。

さらに実朝には「雪の日は出歩くな。災いが待っている」という。これは鶴岡八幡宮で暗殺された事を暗示するのでしょうか?

 

(時政へ)

義時は時政に会い、今回の出来事は政範を亡き者にして執権の座を狙う朝雅の仕業であり、事の審議をせずに畠山討伐をしては後悔するのでやめるべきだと説得します。

その話を聞いた時政が、畠山討伐はしばらく待つと回答しましたが、りくから責められます。

りくは政範だけではすまない、次は自分の番かもしれないとまで言い出します。
結局、時政は御所へ畠山討伐の花押をもらいに向います。

 

(花押いただき!)

御所では鎌倉殿不在で皆が大慌てします。
そんなことはつゆ知らず、実朝は楽しいのか、和田家で夜遅くまで騒ぎます。

 

御所では、時政が実朝に会おうと待っていましたが、政子や実衣、時房らの強い希望で館を出るように言われ帰ったふりをします。「ふり」ですよ「ふり」!

 

やがて八田知家が和田の館にいる実朝を見つけ、実朝は御所へ戻って来ます。
そこに時政がやってきて、中身を隠した文書への花押を求め、実朝は中身も確認せずに花押をおします。

あーあ。。物事は確認しなきゃいかんでしょう!!

 

(苦い盃)

時政が畠山に兵を向けないと思いホッとした義時は重忠と盃を交わします、
義時は、重忠に時政を説き伏せたと伝えます。また、鎌倉殿に潔白を誓う起請文を提出するようにも促します。
この席で重忠は「侮ってもらっては困る。戦になったら一切容赦はしない。“鎌倉の為”と言いながら、北条の邪魔になる者が消えていく」と言います。
さらに重忠は「本当に鎌倉のことを思うなら、あなたが戦う相手は・・・」と言いますが、義時はその先を聞こうとはしません。
2人だけの空間に微妙な空気が流れます。
なんとも重い雰囲気での苦い盃です。

・・こうして第35話が終了します。

 

今回のタイトルの「苦い盃」は、色々解釈できますね。
①実朝が自信の結婚への不安を抱えたまま酌んだ婚礼の盃。
②京で政範が飲んだ毒を盛られた酒宴の盃。
③一件落着と思い義時と重忠が酌み交わした盃
・・・うーん どれも正解かなあ

そして、時政パパの横暴や りくのでしゃばり。。。鎌倉がまた揺れます。。