日刊  おっさんの人生これから大逆転だぜえ!(日本史+史跡+旅情報)

普通の会社員の“おっさん”が、パワースポットや史跡、戦跡を巡った記録です。旅行に出かけるときの参考にしてね! 史跡や歴史から学び 運気を上げて、“人生大逆転”を狙います。

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約1000個の朱色の鳥居のトンネルを上りきった坂の上にある太皷谷稲成神社(島根県津和野町)

約1000本の赤い鳥居のトンネルが続く長い参道を
登り切った坂の上にある
太皷谷稲成(たいこだにいなり)神社。
島根県では出雲大社に次ぐ2位の年間参拝客を数えます。

(歩道参道は長い朱色鳥居のトンネルの坂道)

この太皷谷稲成神社は、なんと言っても、およそ1000個の朱色鳥居が続く歩道参道です。
まず、この鳥居をくぐって進むと・・・

頂上の本殿まで263段の石段、約1000本の朱色の鳥居が続きます。

徒歩で登ると参道にある朱塗りの鳥居がまるでトンネルのように続きます。

登り切るまで10分程度かかり、なかなかいい運動です。
本殿は朱色、鮮やかです。

境内からは津和野の町並みが、箱庭のように広がります。
運動の後で見るこの景色・・・爽快です!

(かつては殿様だけが参拝できた)
この神社は江戸時代の1773年(安永2年)に津和野藩主7代亀井矩貞(かめいのりさだ)が津和野藩の安穏鎮護と領民の安寧を祈願するため、三本松城(津和野城)の鬼門にあたる東北端の太皷谷の峰に祀ったのが始まりです。
明治の版籍奉還に至るまで、藩主以外の参拝は禁止されていましたが、廃藩後は、一般庶民に開放されました。

(日本五大稲荷の1つ)

太鼓谷稲成神社は、日本五大稲荷の一社に数えられています。
日本五大稲荷とは以下の5つです。

伏見稲荷大社  京都市伏見区
笠間稲荷神社  茨城県笠間市
竹駒神社    宮城県岩沼市
祐徳稲荷神社  佐賀県鹿島市
太皷谷稲成神社 島根県津和野町

なお、稲荷神社は、伏見稲荷神道系)と豊川稲荷(仏教系)の系統があります。

(稲荷でなくて稲「成」の理由)
「いなり」ならば一般的には「稲」という漢字が多いのですが、この神社の文字は「稲」です。
それにはこんな逸話があります。
お城の蔵番をしていた男が蔵のカギをなくしてしまいました。そこで、男は、殿様以外は参ってはならない「お稲荷様」に、願をかけたところ見つかりました。男は、鍵が見つかった経緯を殿様に正直に報告すると、殿様は、その正直さに免じて許しました。
そして「願望成就の御神威が高い」ことから、「稲成」となったといいます。

太鼓谷稲成神社は、衣食住の大祖神様、五穀豊穰の神様であり、江戸時代からは商売繁昌の神様としても信仰されました。正月には毎年数十万人の参拝客が押し寄せます。

<<太皷谷稲成神社への行き方>>

JR津和野駅から徒歩10分、その後、徒歩参道坂道を10分かけて登ります
住所:島根県鹿足郡津和野町後田409

車で本殿のすぐ近くまで行くことができますが、
せっかくなので
徒歩で「千本鳥居」の続く表参道を上ってみましょう。