赤間神宮は、本州最西端、関門海峡を望む山口県下関市にあります。
朱色の建物の実に見事な、綺麗な建物です。
この朱色は、神道において生命の躍動を現すとともに、厄除けや災厄を防ぐ色としても
また朱の原材料は水銀=丹で、昔から木材の防腐剤としても使われてきました。
(安徳天皇を祀る)
赤間神宮は、1185年に壇ノ浦で亡くなった安徳天皇を祀ってあります。
壇ノ浦の戦いで、敗北が決まると安徳天皇の祖母で、平清盛の妻の二位尼が、安徳天皇を抱きかかえ入水します。安徳天皇はわずか8歳(かぞえ年)で生涯を終えます。
壇ノ浦の戦いの6年後の1191年壇ノ浦を望むこの地に、安徳天皇の異母弟となる後鳥羽天皇の命により御影堂が建立されます。これは壇ノ浦でなくなった安徳天皇の霊を慰めるお寺でした。
(平家一門の墓)
また、赤間神宮には壇ノ浦で滅んだ平家一門の墓もあります。
【赤間神宮の平家一門の墓について書いたブログはココ】
(怪談「耳なし芳一」の舞台)
赤間神宮は、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)著『怪談』のなかで紹介されている
有名な怪談「耳なし芳一」の話の舞台でもあります。この怪談は壇ノ浦で滅んだ平家と関係があるストーリーです。
【怪談「耳なし芳一」について書いたブログはココ】
1955年(昭和30年)からは、毎年7月15日午後6時から赤間神宮で『耳なし芳一まつり』(『耳なし芳一琵琶供養祭』)が行なわれています。
(奇兵隊の本部)
赤間神宮は、高杉晋作が設立した奇兵隊の本部が置かれたことがあります。
【奇兵隊結成の地について書いたブログはココ】
当初、奇兵隊の本部は、発祥の地である下関の豪商:白石正一郎の家でしたが、
規模が大きくなり、赤間神宮に移動しました。
また、奇兵隊を金銭面で支えた白石正一郎は、実家の商家が破産した後は
ということで、この綺麗な赤間神宮には安徳帝のほか色々と見るものがありますよ!
赤間神宮には宝物殿もあります。 料金は100円、 営業時間は、9:00~17:00。
【赤間神宮公式HP】
【下関市公式観光サイト】
【山口県観光連盟のHP】
<<赤間神宮への行き方>>
JR山陽本線下関駅からサンデン交通バス10分程度で「赤間神宮前」到着。下車すぐ。
山口県下関市阿弥陀寺町4-1 TEL: 083-231-4138
【この地図の左下にある四角い写真をクリックすると航空写真に変わります。
地図上のルートを押すと道案内をしてくれます】