1873年(明治6年)7月20日、
日本初の銀行である第一国立銀行が
現在のみずほ銀行兜町支店の位置
(現在の中央区日本橋兜町 4-3)に開業します。
「国立」とありますが、
これは国立銀行条例に基づく銀行という意味で、
国営ではなく民間です。
(出典:
https://dl.ndl.go.jp/pid/1920332/1/56)
(日本初の銀行)
1873年(明治6年)6月,国立銀行条例による最初の国立銀行4行の一つとして、国立第一銀行が東京に設立されました。なお、日本最初の株式会社でもあります。
大蔵大丞渋沢栄一が働きかけ,両替商をしていた三井・小野両組の共同出資で創立しました。
下の写真は兜町にあった初代本店です。
そして、7月20日に開業となりました。
(渋沢栄一による第一国立銀行開業の祝辞)
下は、渋沢栄一による第一国立銀行開業の祝辞です。
(出典:
https://dl.ndl.go.jp/pid/1920332/1/56)
(数字をつけた銀行)
皆さん、各地に数字を着けた銀行があるのに気がついていませんか?
おっさんは、なんで数字がついた銀行なんだろうかと不思議に思い、調べたことがあります。
その数字は出来た順番です。
国立銀行(この場合の国立銀行は、前述のように国立銀行条例に基づく銀行)は、1873年(明治 6年)に開業した第一国立銀行から1879年(明治12年)12月開業の第百五十三国立銀行まで153行が設立され、認可順に数字がついています。
ですから第一銀行が最初、第一番目ということです。その後の5年間に153もの国立銀行が開設されました。
銀行の中でも、「国立銀行」が銀行券を発行していたのに対し、「私立銀行」は銀行券を発行できないという違いがありました。
(おっさんのおじいさんも銀行設立者の1人:
戦前に福岡県筑後市にあった水田銀行)
個人的な話で恐縮ですが、おっさんのひいじいさんも銀行経営者の1人でした。
・・というのはおっさんの母方の実家は福岡県筑後市の水田天満宮境内に居を
構えていました。代々地主で同時に米屋を営み、さらに貸金業も行うなど手広くやっていました。
この水田天満宮の近くに昭和初期に、水田銀行がありました。水田銀行は、1929年(昭和4年)から1941年(昭和16年)9月まで存在した民間地方銀行です。
この水田銀行の設立および運営にかかわっていたそうです。
1920年(大正9年)生まれの方に、以前、伺ったところ、支店もあったそうです。
水田天満宮の境内には「水田銀行」の碑があります。水田天満宮にお金を奉納した時の石碑のようです。
この水田銀行は、1941年(昭和16年)9月に付近にある18の銀行と合併し筑邦銀行になりました。(現在ある筑邦銀行とは同じ名前だが別会社)。
そして1945年(昭和20年)3月31日に十七銀行・嘉穂銀行・福岡貯蓄銀行が解散合併し、株式会社福岡銀行を設立し、現在の福岡銀行となりました。
(第一国立銀行のその後)
第一国立銀行は1971年(昭和46年)に日本勧業銀行と合併し第一勧業銀行となり、その後2002年(平成14年)には、みずほ銀行となりました。
・・・ということで、
7月20日は日本初の銀行が開業した日です。