2023年(令和5年)5月27日(土)、
海軍記念日のこの日、
巡視艇「はやなみ」の一般公開がありましたので
参加してきました。
(巡視艇「はやなみ」)
「はやなみ」は、福岡県北九州市門司区にある第七管区海上保安部のオフィスのすぐ
近くの門司港に接岸されていました。
「はやなみ」は、1993年(平成3年)配備。全長35メートルで総トン数は110トン。9名乗り、最大速度は25ノット、巡視艇のPC(=20メートル型を超える「Patrol Craft」の略)です。
(操縦席)
「はやなみ」の操縦席です。
モニターでは。レーダーで付近を通る船の位置が把握できます。
自動車と同じくハンドルで操縦しています。通常は20ノット程度で走行しているそうです。
このレバーはエンジンで、左右の2台あります。
一般公開と言う事で、操縦席に・・。ハンドルは軽かったですよ。
「はやなみ」の後方部には、海難救助用の船が積まれていました。
(巡視艇「はやなみ」に掲げられた旗の意味)
今回、一般公開された巡視艇「はやなみ」に掲げられていた旗。それには意味がありました。
国際信号旗による信号です。旗の1つ1つに意味があります。
左が、3字信号「UW2」=「ようこそ」の意味
左は「WELCOME」。海事用語は世界の海を征した大英帝国時代の影響で英語が万国共通語です。
(第七管区海上保安本部)
海上保安庁は、全国を11の管区に分けて海上安全業務を行っています。そのうち第七管区海上保安本部(通称:七関・ななかん)は福岡県北九州市に本部をおき、福岡・佐賀・長崎・大分、さらに山口県の西部の海域を担当して、海の警察的役割や海難時の救助を行っています。
この、七管には2023年(令和5年)5月現在、巡視船艇など67隻、航空機14機が配備されています。
(巡視艇と巡視船の違い)
海上保安庁の船艇には、巡視船艇・特殊警備救難艇のような警備救難業務用船や海洋情報業務用船・航路標識業務用船等があります。
警備救難業務用船は、巡視船、巡視艇、特殊警備救難艇に分かれます。
この「船」と「艇」は船の大きさを区分けしています。
また、巡視船艇の船首の両側面に表示されているアルファベット文字は船の機能を示しています。
(巡視船)
- PLHとは、「Patrol vessel Large with Helicopter」の略
1000トン型以上の大型巡視船で回転翼航空機(ヘリコプター)を搭載できるもの - PLとは、「Patrol vessel Large」の略
1000トン型以上の大型巡視船で回転翼航空機(ヘリコプター)を搭載できるもの以外 - PMとは、「Patrol vessel Medium」の略
350トン型以上1000型未満 - PSとは、「Patrol vessel Small」の略
350トン型未満 - FLとは、「Fire Fighting boat Large」の略
(巡視艇)
- PCとは、「Patrol Craft」の略
20メートル型を超えるもの - CLとは、「Craft Large」の略
20メートル型以下
巡視船は大型で長期間かつ遠方への航海が専門です。一方、巡視艇は機動力があり小回りが利きます。
以前、七管の訓練の模様を見てきました👇
関門海峡の海上交通を守る・関門海峡海上交通センターも
見てきました。
海に囲まれた日本。
その日本の海上警察の役目及び海難救助を
日夜24時間行っている海上保安本部に
敬意と感謝を表します。